2019-2020年はコロナ以外でもトランプ、イギリスのEU離脱、グレタ・トゥーンベリ、Black Lives Matterなど、「新しい時代」を思わせるような話題が多かった。
前回に書いた通り、こういう時代の狭間とか、人類の危機とか、新しいものごとに対して興奮し「自分も何かせねば」とソワソワしてしまうADHDのオレにとって、これらの一連の出来事はなかなか刺激的であった。(2021年以降はもう世の中のことなんてどうでもよくなってしまうのだが)
オレは物事と物事を組み合わせて新しい価値観や概念やシステムを考えるのが好きで得意だ。(アイデアだけで行動力も度胸もないが)
また、臆病であるがゆえに争いを嫌い、(日頃の行いを棚に上げて)世界平和を求めてやまなかった。
そんなオレは、トゥーンベリ問題とBlack Lives Matterをミックスし、対立している白人と黒人双方の目を温暖化問題に向けさせ、人間同士で争っている場合じゃないと訴える為に以下の動画を作った。
内容: 褐色のクマが異常気象による記録的な豪雨(2020年7月に実際に日本であった)と海面上昇に飲まれてしまうが一命を取り留め、そのまま北極まで泳いでるうちに体に雪が積もって白クマになり、流氷に上がったが休む間もなく温暖化によって氷が溶けて足場を失ってしまう。
オリジナルの動画ではクマが溺れるシーンで"I can't breathe!!"というセリフを付けたが、さすがに不謹慎で稚拙だなと思い削除した。(その後チャンネル自体も削除したが、2023年の1月にこのブログのYouTube版をやろうと思ってチャンネルを開設し再投稿した。)
前回に挙げたコロナTシャツにせよこの動画にせよ、38歳になるというのにまともに社会人をしたことの無いオレは幼稚な所が抜けず、前述の通り叱られたりフォロワーを失うなどして、自分の行動や言動、物事の考え方を見直す必要にせまられ、信念が揺らぎ、心は地に足付かず、頭がクラクラしてしまうということがよくあった年であった。(それ以前も以降もたびたび起こることだが2020年は特に多かった)
子供の自分と大人の自分、常識人以上に常識的すぎる自分と常識をぶち壊したい自分が対立し合い、毎度のことながら自己同一性の混乱に悩み、フラフラしていた。
普通のことが普通に出来ない発達障害のオレは家庭や学校で普通であることを強要され、不向きなことをさせられて精神が病んだり自尊心の低い自虐的な人間になってしまった。もっと得意なことだけやれる環境があったら良かったが、平均主義で平均点を伸ばそうとする日本の教育体制では無理だし、ギフテッド教育なんてのも同調圧力の強い日本では流行らないだろう。なんて考えていたオレはロックダウンとステイホームに便乗し、「学校なんていらない。自宅で勉強しよう」っていうステッカー、Tシャツを5月に作成した。実際には学校的な機関は必要だが教育システムを大幅に改革する必要があると思っている。
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ZazzleやREDBUBBLE で販売中の「Study at Home」Tシャツ |
他にも資本主義社会の末路のような、くだらない広告まみれの今の世界をネタにした、ゲーム動画風のアニメーションを6月に制作した。性格的に自由競争の資本主義社会に向かず、働きたくもない生活保護受給者のオレはポスト資本主義とかベーシックインカムに関心を持ち続けている。働き方改革とは言うが、そもそも働きたくなかったりする。
以上のように、2020年前半は社会問題や世の中のシステム、自分の価値観や哲学について考えを巡らすことが多く、そういう系の本もけっこう読んでいた。