紀伊の音

ADHDクリエイター紀伊原ひろの器用貧乏なブログ

4年前に死にきれずに始めた創作活動の振り返り32 - 例年通り女に飢えていた2022年秋

 

 

パート31

 

秋になると女を抱きしめたくて仕方がなくなるオレは秋の曲をリリースしたのち、2021年で卒業したつもりだった出会い系に性懲りも無く再登録してしまった。

 

2021年はいわゆる「割り切り」で一人の女性と会ったが、12月には業者に引っかかってしまって出会い系にはもう凝りてしまい、怖くなったので割り切りで会うくらいならちゃんと店に行ったほうがいいと考えていたし、そもそも金がなかった(サイトに課金する金すら無かった)のでそういう目的はやめて、普通の素人っぽい女性を探していた。

 

金が無かったし、ネットだからって強気になってメールを送ったところでいざ会うとなるとビビってしまうパターンを繰り返してきたので、今までのように興奮まかせに不特定多数の相手や実際に会う気もない相手にメールを送るのは控えるようにはしていたが、それでもついついポイントを浪費してしまった。

 

自分の中で看護師ブームが起きていた2021年(→パート21)は看護師の女性を探したりしていたがその情熱も冷め、今回はオレと同じ喫煙者やお酒好きなど、共通点があって実際に会う気になれそうな女性を探すようにしていた。特に酒は緊張をほぐせるから飲みに行ける相手をメインに探していた。

 

父親が怖くて母子家庭に憧れていて、そのせいなのかただの偶然なのか、母子家庭育ちの女性2人と少し付き合った経緯のあるオレはシングルマザーと仲良くなりたいという願望を常に持っていて、今回もシングルマザーを検索してメールを送っていた。

www.kiinote.com

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だが実際のところ出会い系なんかやってる場合ではなく、飲みに行ったりする金も無いから金を稼がなくてはと焦っていたし、人間関係にもうんざりして人と関わること自体オレには向かないということをいい加減悟っていたので本気で会うつもりもあんまりなかった。

 

ひとり黙々と創作活動をしてきたが成果を出せなかったオレは心の底では音楽やデザインを褒めてくれたり励ましてくれたり価値観に共感してくれる優しい女性を求めていて、創作に関心も持ってくれず価値観も合わないような、内心どうでもいい女と飲みに行ったりしても虚しいだけで、今の自分はそういう浅い関係はもう受け付けなくなっていた。

 

シングルマザーにしても、内心では「人間なんて生まれてこない方がいい」「こんな世の中で子供を産むのは頭おかしい」と考えているのにシングルマザーに話を合わせるのも馬鹿らしくなってしまった。

 

それでも寂しさを紛らわせたくてその場限りの関係を求めたり風俗へ行ったりしてしまう。浅い関係なら壊れても傷つかない、という逃げの心理もあった。本当は深い関係を求めていても、求めすぎるあまり傷付けてしまうことを恐れていた。実際に大事な人を傷付けてしまったオレはもう人間関係なんて浅くでいいやと頭では考えるようにはなったが、本当は常に深い関係や理解者に飢えている。

 

音楽やデザインなど同業の女性とSNSで繋がればいい、彼女も出来るかもしれないと考えたが、SNSは出会い系やマッチングアプリと違って出会いを求めてなかったり既にパートナーがいたりすることも多いし地域で検索したりも出来ない。長期的な人生計画を立てられず、いつも行き当たりばったりでその場限りの快楽に身を委ねてしまうADHDのオレは刹那的な関係を求めたり、中身ではなく単に性的な魅力のある女を求めて出会い系に手を出してしまう。

 

普通の人間は仕事や趣味関係で知り会った相手と結婚することが多いが、オレはそんな普通のことがなぜか出来ない。音楽を愛しているが、同じ音楽関係の女性と付き合ったり結婚したいと思ったことは今までの人生でほとんどなく、自分でもそれが不思議でならない。

 

それには上で書いたような、深い関係や本当に望む相手から逃げ出したくなる心理が働いているのかもしれない。オレは失敗や傷付きを恐れて本当にやりたい事・なりたい自分・歩みたい人生から逃げたり、本当の気持ちを隠して茶化したりふざけたりしてきた。本当にやりたい事をやって失敗したり、本当に言いたい意見を言って否定されたら傷つくから。

 

自分とは正反対の女性を求めているっていう心理もあるのだろう。

 

そもそもADHDで器用貧乏すぎるオレには一人の相手を選んで結婚するということ自体がまず不可能だった。恋愛だけでなく、一つの仕事や一つの生き方を選ぶことも出来なかった。

 

一つの「人格」さえも獲得出来なかった人格破綻者のオレはそれを隠して適当に普通の人間のフリをしたり、相手に合わせてカメレオンのようにキャラを変えて人と関わっているから、人と深く関わったり長期的な関係を築くことが出来ない。

 

そんなわけで本当は深い関係を望みつつも、出会い系でその場限りのどうでもいい相手を探してしまうし、性格も価値観も性癖もコロコロ変わる人格破綻者のオレは出会い系を使う目的にも一貫性がなく、ピュアな恋愛を求めていた数時間後には変態なことをしたくなっていたりする。

 

そうやって一貫性なくいろんな女性にメールを送っていて、何人かとやり取りして音大生の女の子と30代くらいの女性とLINEを交換したが正直もう人間関係めんどくさかったし、経済的にも精神的にも余裕がなくて焦って苛立っていたオレはすぐにどうでもよくなってしまった。

 

音大生の子はパパ活目的だったらしく、ただでさえ男性だけ有料のシステムで女は甘やかされてるのにたかだか一緒に食事するくらいで金を取ろうとする世の中舐めきったP活糞女をぶん殴りたいと思っていたオレは適当に冷やかし半分でLINEしていた。オレとしても音大生との音楽つながりのピュアな関係は望んでいなくて、単におぱっいを揉みしだいたり犯したかっただけだった。ガキの相手をしてる場合ではなく、若くて可愛い子と遊びたければ風俗やキャバクラにでも行けばいいと思っていたので気を使ったり話を合わせるのも馬鹿らしくなってLINEもしなくなった。

 

寂し過ぎて人と関わりたい一方で、もう誰とも関わりたくないというジレンマを長年抱え、集団で群れている人間たちに嫉妬しながらひとり黙々と創作活動に打ち込んできたが虚しすぎて活動の方もやる気が無くなってきてしまい、人と関わりたい気持ちが強まっていた。だが浅い関係はもうどうでもよく、やっぱり作品を気に入ってくれる人や同じ疾患を持つ人、価値観に共感出来る人とつながりたいという気持ちが今は強い。

 

その一方でどうせオレなんて人格破綻者で誰にも理解されないし、人格破綻が恥ずかしいから誰とも関わりたくない、はやく死にたいし地球爆発してほしいという気持ちも強く、関わりたい気持ちと全てをあきらめて死にたい気持ちが混在していて、この記事を書いている今も続いている。

 

人、特に女と関わりたい気持ちと、死にたい気持ちを足して割ると、「女と一緒に死にたい」となる。女に悩まされ続けた人生だったからそれもありなのだろう。

 

つづく

©Hiro Kinohara
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