3年にわたって創作活動をしてきて、いろんなことをやりすぎた為に成果が出せず収入も得られずに器用貧乏で終わってしまい、2021年には40歳になり、プツンと緊張の糸が切れたようにどうでもよくなってしまったオレは鬱憤を晴らすために風俗に通うようになった。
もう15年くらい、一時の例外を除いて全く人間関係もなく家族にも心を閉ざして顔を合わせないようにしてきたオレは人(特に女)との関わりに飢えきっていた。
20代の頃はネット上でだけキャラ作りしてハッチャケていきがっていてネット上の人間関係は少しはあったが、ネット上のキャラをリアルで出せないし性格や表情がコロコロ変わるオレはどのキャラで人と接したらいいのかも分からず、実際に会うことはほとんど避けてきた。
30も過ぎるとネット上でだけキャラ作りしたり感情表現するのも馬鹿らしくなり、ネットの中傷のし合いもうんざりして怖くなり、掲示板やSNSの類はやらなくなった。
ADHDや双極性障害ということもあり、オレはもともと性欲が激しいのか、性欲その他の欲求を制御できないだけなのか分からないがとにかく激しく、毎日才ナ二一をし、外にいてもむしょうに才ナ二一をしたくなって若い頃は我慢出来ずに公衆便所で才ナ二一をしたりしていた。寝る時には布団の端を丸めて世ックスの妄想に耽りながら腰をヘコヘコと動かすのが毎晩の勤めだった。暇さえあれば千クビをいじる癖があった。
街中ではとにかく女ばっかり眺めていて、後をつけたり、時には後ろ姿をケータイで撮影して後になって激しい罪悪感に駆られていた。
女のことばかり考えている性依存症(性に限らず何にでも依存してしまう)のオレだが、両親が真面目系・理想押し付け系なこともあり、物事を考えすぎて理性的な理想を求めすぎるアスペルガーな傾向のあるオレは基本的に性悪説的・禁欲的・ミニマリスト的に生きてきた。
性悪説的とはいえ、ADHD・躁うつ・解離症状のあるオレは突発的に気分も性格も価値観も一瞬にして180°転じることがしょっ中あり、衝動を制御出来ないため、才ナ二一や女の後を追いかけるのが辞められずにいて、価値観に一貫性がなく、自己矛盾に生涯苦しんできた。
そういう行為は、まともな人間関係を築いたり、ネットではなく対面で言いたいことを言ったり、恋愛をしたりなど、自分が本来求めている欲求、「正常な欲望」を満たせない代わりにやってしまう代替行為(オルタナティブ行為)で、自分が本当に求めてる欲求ではなく、酒や覚せい剤と同じようにただの誤魔化し行為で、一種の病気なのだが辞められずにいた。
特に何かに失敗したり嫌なことがあったりするとすぐに自虐的・自暴自棄になって、背徳的で自虐的な快楽に浸ってきた。
そんなわけで、代替行為としての自虐的才ナ二一をしまくりながらも、心の奥では辞められるなら辞めたいと思っていたし、平常時の自分は常に性悪説的で理性的な理想を求めてきて、むっつりスケベな感じで生きてきた。
才ナ二一をした後、何事もなかったかのように高尚な哲学に耽ったり世界平和について考えたり、才ナ二一をする自分を誤魔化すために綺麗な曲を聴いたり演奏したりしていた。
才ナ二一は衝動に任せてすぐに出来ることだから毎日してきたが、風俗ともなると金もかかるし相手もいて緊張もするし店にも入りづらかったりして理性が働いてしまい、衝動が冷めてしまうためなかなか行けずにいた。
単に店に入る勇気が無かっただけだが、理想を求めてプライドの高いオレは風俗に行かない言い訳を考えていた。
20代の頃は特に理想が高く、まだ収入があった時期だから風俗に行く金くらいあったが、理想を求めて行かなかった。しかし実際には店に行く勇気が無いだけだった。風俗嬢の写真を見て妄想に耽って才ナ二一しまくっていた。
オレは人と会う前にいつもあれこれ妄想して会話のシミュレーションをしたり、本当の自分を出して楽しむ姿を描いているのだが、それが実現出来たためしなどほとんどなく、妄想通りに行かないとすぐに不機嫌になったり相手に失望して相手が嫌いになってしまったり、オレみたいに人と会う前に緊張して脳内練習したりしない図太い人間に対する憎悪や劣等感、自己嫌悪感が湧いてしまう。そういうのが嫌になってしまったというのも風俗に行かないどころかそもそも人に会いたくない理由だった。
30過ぎてからはずっと収入も無かったし自殺することしか考えてなかったので結局風俗には行ったことがないまま35を過ぎていた。
風俗に行きまくったりAV女優と世ックスしまくりたい自分を、理性的な理想を求めたり美しい音楽を作ることで誤魔化してきたむっつりスケベのオレは創作活動を開始した2019年からの3年間もほとんど人と関わらず、人生を楽しんでいる普通の人間に嫉妬しながらムッツリ黙りこくってひとり黙々と創作活動に打ち込んできたが、たびたび自暴自棄になることがあったり、秋になると女に飢えすぎたりして、2020年の秋には一度だけ風俗へ行き、2021年の秋にも出会い系で知り合った風俗嬢と少し関係を持った。
その後また創作に打ち込むようにはなったが、2022年にはもうどうでもよくなって自滅的になり、集中力もなくなり、理性のタガがはずれていった。
2021年の秋に風俗嬢と世ックスをしたばかりだったが、本当の自分を抑えて接していたこともあり、心の底は満たされず、創作活動も成果を出せなかったオレは、女性に自分の存在を認めてほしい欲求が最高潮に達し、それまで理性や才ナ二一でなだめてきた性欲を抑えられなくなった。
そして2021年末から2022年夏にかけて、風俗にハマっていた。とはいえ金が無かったため、月に1、2回のペースだった。
収入もなく、障害年金と親の仕送りで生活していたため、風俗に行く金など無かったが、分割・リボ払いでカードを使った。正確には風俗でカードを使うのは気が引けたため、生活費をカードで分割払いして現金を手元に残し、現金を風俗に使っていた。ロゴデザインで稼げばいいと思っていたし、稼げると思っていた。(実際にはなかなか稼げるようにはならず、分割・リボ払いの利息が嵩んで返済困難になり、2022年秋には自己破産することになる。)
2021年末には出会い系で業者に引っ掛かってしまい、待機場所のビジネスホテルに入るとヤクザみたいな関西弁の女が出てきて(実際バックにはヤクザが付いていると思われる)、いちおう口でしてもらいはしたが怖くてなかなか勃たず、イケないうちに終了させられてしまった。「え…もう終わり…?」と聞くと「勃てへんのやったらここ居てもしゃーないやろ!」と罵られてしまった。思いっきりぶん殴りたかったが、後が怖いので無理だった。結局8千円ドブに捨てることになってしまった。家に帰り、この悔しさを詩に書いた。これを機に出会い系からは足を洗うことにした。(実際にはその後も少し使ってしまったが)
やはり出会い系は業者がいるからちゃんと店を利用した方がいいと思い、1月にはデリヘルを利用したが、風俗情報サイトに載っている電話番号が固定電話ではなく携帯番号で、なんとなく疑念が頭によぎったが、酒を飲んでいたし、行動する前に迷いすぎる自分にウンザリしていたのであまり考えずに呼んだところ、写真と全く違う、乳も垂れて千クビも真っ黒な中国人の40代くらいのババアが来て、萎えたが目をつぶって別の女を想像し、無理矢理勃たせて無理矢理発車した。想像力がこんな所で役に立つとは思いもよらなかった。向こうのほうから本番を要求してきて、入れようとしてきたが、追加料金取られそうだったので断固として断った。
失敗が続いたため、2月か3月にはちゃんと店舗とレビューがある店に行こうと思い、金が無いので安いピンサロへ行った。待機してると写真とは違うもののそこそこ可愛いくて若い子が登場し、レビュー通り愛想もよく良接客で、今回は成功だった。だが相手がいると遅漏になるオレは、時間が短かったこともあり発車することは出来なかったがそれでもよかった。帰ってから服についた残り香を嗅ぎながら思い出し才ナ二一をした。
いつも同じコンビニ弁当を買ったりいつも同じ服を着たり同じ席に座ったりしないと落ち着かない、変に規則正しくて人生損するアスペルガーの性質があるオレは、他の子を指名してまた初対面で緊張するのが嫌なのもあり、以降も同じ子を4回ほど指名した。
ピンサロは音楽が大音量で鳴っていて、本来なら聴覚過敏ADHDのオレは気が散ってしまうため人混みやうるさい空間を嫌うが、風俗の場合はむしろ緊張や無言の間を誤魔化せるのでむしろ良かった。美容院なども音楽がかかってないと緊張してパニック過呼吸になってしまう。
気分の変調が激しいオレは、興奮しながら予約してもその時間になると鬱状態になったり弱気になっている可能性があるため、いつも予約しないで直接店に行くのだが、ある日いつもの店に行くと嬢が全員予約いっぱいだったため、その時は別の店舗のおぱっいがデカい子を指名した。その子も悪くはなく、はじめてパイ○リを体験することができ、街中でおぱっいばかり眺めているオレとしてはたまらなかったが、少し汗臭かった。
このように何度か風俗に行きはしたが、所詮は自分のことをよく知らない相手とのその場限りの楽しみでしかなく、翌日にはまた虚しくなっていた。他の男にも同じように愛想を振りまいてると思うと尚更虚しくなるが、それでも誰とも関わらないで女に触れることも出来ないよりはずっとマシだったため、かなり散財してしまった。
まともに彼女を作ればいいのかもしれないが、人格破綻者だから長期的で安定した関係を築くなんて無理だし、彼女がいても風俗行くだろうし、昔付き合ってくれた女性を傷つけてしまってもう恋愛する権利もなかったので諦めていた。だがどうしても女体には触れたかったので風俗に行っていた。
2022年秋には自己破産し、生活保護を受けることになったのでカードも使えなくなり、風俗には行けなくなった。
風俗に行きつつ、創作活動の方も以前よりペースは落ちたがやり続けていた。