紀伊の音

ADHDクリエイター紀伊原ひろの器用貧乏なブログ

4年前に死にきれずに始めた創作活動の振り返り23 - 甘酒ブームの2021年冬

パート22

9月にAmazakeという梅雨や秋雨に合う曲を秋のうちにリリースする予定で制作に着手していたが、10月にはブログ(note)を書き始めてそっちに時間を割いたり、10月末には寂しすぎて出会い系に手を出し、そこで知り合った風俗嬢と12月の頭まで関係を持っていて、色恋沙汰にうつつを抜かしながら神経をすり減らしていた。

 

そんなわけで、9月から10月にかけてAmazakeのギターパートとボーカルの一部は録音していたが、その後制作は1ヶ月弱のあいだ滞っていた。

 

さらに10月末にはiPhoneを洗濯して水没させてしまい、その直前にスタジオでレコーディングした分はまだiCloudにバックアップしていなかった為、録り直す必要があった。

 

秋のうちにリリースしたかったが、曲のタイトルが「雨酒」だったので甘酒シーズンの正月にリリースすることにした。

 

12月に入ると失恋の痛手を引きずりつつも、神経すり減るようなメンヘラ嬢との関係を絶ってどこか肩の荷が降りたような気持ちにもなり、収入も無いのにカード払いで出会い系や風俗に散財してしまった罪悪感も手伝ってまた創作活動に集中しようという気になっていた。

 

スタジオで歌の残り部分をレコーディングし、それ以外の日は自宅に引きこもり、中古で買ったiPad Proを使ってミックス作業に没頭した。

 

夏に作っていた2曲(→Part19)同様にミドルテンポのシンプルな曲だったのでベースラインやドラムの打ち込みは時間をかけなかった。ドラムの大部分はGarageBandAIドラマーをそのまま使った。

 

制作期間中は気分を乗せるためにスーパーで買った甘酒に焼酎を加えてレンジで温めて飲んでいて、かなり美味かった。

 

とにかく正月に間に合わせる為に急ピッチで作業を進めていた。EQ設定などの細かい部分にこだわり過ぎないように気をつけていたが、ウインドスクリーンも使わずにボーカル録音していたためサ行の歯擦音が酷く、スタジオの部屋も日によって違うので音にばらつき(狭い部屋だと低音が響きすぎるなど)があり、ボーカルの音色を均一化する作業に苦戦していた。

 

ボーカルをまともにレコーディングしたのは初めてだったため、リップノイズにも悩まされ、録り直すことが多く、直接iPhoneに繋いで録るエレキギターと違ってなにかと苦労したが、スタジオまでギターを担いで行かなくてもいいのは楽だった。

 

大晦日も近づき、いろいろと妥協しまくって大晦日に無理矢理完成させてリリースした。

 

音楽配信をはじめた当初は、SpotifyApple Musicに配信するための音楽ディストリビューターはTuneCoreDistrokidを使っていたが、これらの料金はサブスクリプション制で、毎年更新料を払わないとリリースが削除されてしまうため、自分の死後も作品がこの世に残り続けてほしいオレは1回の支払いで永久に配信し続けられるCD babyに変えていた。

 

だがCD babyでは不具合があったりサイトもいちいち行動を促すポップアップが出てきてイライラするので使うのを辞め、同じく永久配信が出来てAIマスタリングの機能もあるLANDRに移行した。

 

それまでの音楽制作では音量の小ささに悩まされててきた。音量が小さい周波数帯域の音量を上げて全体の音圧を上げる必要があったが、当時メインで使っていたFL Mobileにはそういうプラグインは無かったので、リミッターを強めに掛けて無理矢理全体の音量を上げるようにしていたが、掛けすぎると"うねり"が発声したり音が硬くなるため限界があった。iPadなんかで完結させようとするからいけないとはいえ、プロのミュージシャンを目指す気もなく、エンジニアでもないただの貧乏ソングライターとしてはPCMacDAWソフトなんて使う気になれなかった。

 

CDbabyからの移行先を検索して辿り着いたLANDRであったが、そこにあったAIマスタリングが気になって無料で試したところ、音量がiPhoneの音量ボタンを2回押すくらい

上がって感動した。

 

サイトもポップアップがウザすぎるCDbabyと違って落ち着いた雰囲気で気に入ったのでLANDRに乗り換えることにし、さっそくAmazakeをリリースした。

 

つづく

©Hiro Kinohara
著作権について  プライバシーポリシー