紀伊の音

ADHDクリエイター紀伊原ひろの器用貧乏なブログ

4年前に死にきれずに始めた創作活動の振り返り22 - 風俗嬢と過ごした2021年秋

 秋になり女が恋しくなりすぎて出会い系に手を出したオレだったが、前回にも書いた通り単に世ックスしたいだけなのか、秋の香りに包まれながらピュアなデートがしたいのか、変態なことがしたいのかよく分からなかった。

気分も性格も価値観もコロコロ変わってしまうため、プロフを書き換えたりピュア掲示板にもアダルト掲示板にも衝動的に書き込んだりしていた。

 

ある時、掲示板を眺めているとM性感の店で働いたことがあるという女性の書き込みを見つけた。

 

精神に一貫性のないオレだが、基本的に常に受け身で人に気を使いすぎたり赤の他人の怒りや悲しみまでも背負ってしまうドMな兆候があり、その反動でときどきドSで暴力的な鬼畜になるという、一貫性が無いようで有るような性質は一貫して持っていたため、その書き込みに関心を持った。

 

書き込みとプロフを見る限りは業者っぽくはなく、プロフ画像も無かったのでなおさら業者ではなさそうだった。

 

いわゆる「割り切り」「大人の交際」の募集ではあったが、金をかけずにちょっとメールしてすぐに会って世ックス出来るなんていうウマい話などあるわけもなく、我慢が出来ないADHDのオレは手間暇かけずにすぐに会いたかったし、出会えなければ1年前と同様に風俗に行くつもりだったので割り切りでも問題なかった。

 

何通かメールして、業者ではなさそうだとほぼ確信し、雰囲気だけでいいから写真を見たいと頼むと顔が写った写真を送ってくれた。Sっぽい顔をした30代前半くらいのショートボブが似合うお姉さんで、これはたまらんと思い、人が怖くて引きこもりなオレだが勇気を出して会うことにした。

 

信用してもらえたのか、会う前にLINEを交換してもらえた。(向こうから教えてきた)

 

もともと人が苦手な上に、人と会うのも久しぶりだったので、待ち合わせの日になると緊張して怖くなってドタキャンしようかと思っていたが、女に飢えすぎていたオレは恐怖心よりも性欲が勝っていて、勇気を出して待ち合わせ場所へ出向いた。

 

基本的には遅刻常習犯のADHDのオレだが、今回は早めに着くことができ、緊張をほぐすために抗不安薬と酒を飲んだ。酒臭くならないように酒は少なめにした。

 

遅れそうだから先にホテルに入っててというLINEが来たのでホテルに入ってタバコを吸いながら待っていた。後から知ったが、相手の女性もADHDで遅刻常習犯であった。

 

ようやくお姉さんが到着した。身長は思ったより低かったが、あとはほぼ写真通りで興奮した。緊張もしたが、薬と酒が効いていたので、いつも通り本当の自分を隠して無難な性格を演じ、プレイ内容のことなどを話した。お姉さんも喫煙者だったので安心した。

 

その後、詳細は省くが元M性感嬢の技を堪能させてもらった。風俗は2度目だったが、前回の女性は素人っぽい感じで結局最後は自分で抜くことになったが、今回はさすがプロという感じだった。それでも緊張からかなかなか発車出来なかったが、店と違って時間制限もなかったので発車するまで頑張ってもらっい、1年間溜め込んだ性欲を発散することが出来た。

 

終了後、タバコを吸いながら適当に会話をし、一緒にホテルを出て駅前で別れたが、別れ際の彼女はなんとなく寂しそうな、何か物言いたげな顔をしていた。

 

帰りの電車の中でその事をLINEで話したりしているうちに段々と距離が近づいていった。

 

翌朝、「寂しいから今日一緒にいてほしい」みたいなチャットが来て、もしかしてメンヘラなのか?と思い(風俗嬢にはメンヘラが多いらしい)、同じくメンヘラであるオレはメンタル系の話題を振り、話しているうちにお互いにADHDや鬱、不安の症状があることを知り、意気投合していった。

 

その後も何度か会う仲になり、冗談半分で「結婚しよう」なんて言ったりしたが、メンヘラ同士の共依存みたいな泥沼にハマりそうで怖いから友達以上恋人未満の関係がいいと言われてしまった。

 

しばらくは仲良くしていたが、徐々にお互いのエゴや闇、メンヘラぶりが出始め、ケンカをしたりするようになったりし、彼女が懸念していたような泥沼にハマりつつあった。

 

ある日、お互いに手を挙げるようなケンカをし「もう会わないほうがいい」とお互いに合意した。いろいろあったが、1ヶ月半ほどでメンヘラ風俗嬢との関係は終わってしまった。その後しばらく彼女のTwitterにイタズラメールをするなどしてストーカー行為をしていたが、次第に冷めていった。

 

この経験を元にポエムをいくつか書いたりしていた。

 

元々は単に割り切りで会っただけだった風俗嬢のお姉さんとまさかこんなことになるとは思いもよらなかった。人生何が起きるかわからない。

 

すぐに破局したメンヘラ風俗嬢のお姉さんとの交際であったが、メンヘラ同士で分かり合えて嬉しかったり癒されたこともあったが、こっちが何かを言っても頭ごなしに否定されることが多かったり創作品を見せても無反応だったりして精神的にしんどいことが多かった。

 

以前交際していた、普通に優しくて家庭的な感じの女性は作品を気に入ってくれたり励ましてくれたので、やっぱり普通の女がいいなと痛感した体験であった。(風俗のお姉さん的にも、オレみたいなメンヘラな男は二度とごめんだと思っただろう)

 

恋愛感情があったのかは今となっては分からない。そもそもあんまり人を好きにならないアスペルガーな所があるので、好きというよりは依存したかっただけなのかもしれない。

 

芸術的才能はあるのに不器用で商売の能力が全くなく、生前はほとんど絵が売れなかったゴッホと自分自身を重ねることがよくあるオレとしては、自分の耳たぶを切り落として風俗嬢にプレゼントしたキガイゴッホと同じように風俗嬢と関係を持ち、キガイ呼ばわりされて捨てられる体験が出来たことを誇りに思う。

耳たぶを切り落としたゴッホの自画像

 

つづく

 

©Hiro Kinohara
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