紀伊の音

ADHDクリエイター紀伊原ひろの器用貧乏なブログ

4年前に死にきれずに始めた創作活動の振り返り15 - 女に飢えきっていた2020年秋

 

2019年の春からリアルでは誰とも関わらずにほとんど引きこもりの状態でカップルに殺意を抱きながらひとり黙々と創作活動に打ち込んでたが、秋になると無性に人肌恋しくなってしまった。

 

そもそも2005年の24歳の時に引きこもりニートになってからの15年間、リアルではほとんど人と関わることがなかった。ときどき短期や単発のバイトをしたり、就労移行支援所に行ったりして人と関わっても心を閉ざした状態だったため、実質誰とも関わらなかったに等しい。

 

20代の頃はネット上では本当の自分を出してはっちゃけていてネット上の交流があったり、当時やっていたブログで知り合った女性と1年ほど付き合って童貞を捨てさせて貰ったりはして、その彼女の前では少しは感情表現したり出来てはいた。

 

だがオレがキチガイすぎたため捨てられてしまい、それ以降はもう人と関わるのも嫌になり、ネットも飽きたしネット上でだけ本当の自分を出したりキャラ作りしたりするのも馬鹿らしくなり、中傷したりされたりすることに疲れ、ネットもすっかり怖くなってしまい、ネット上ですら人と関わらなくなって仕事も全くしなくなってアル中とうつ病になり、35歳くらいまでは世捨て人の廃人のようになっていた。

 

人と関わりたくなかったし、はやく死にたかったが、ADHD / 躁うつ病に起因する性欲の強さに生涯悩まされ続けてきたオレは世ックスしたくてたまらなかった。童貞は捨てられたが、まだまだ世ックスし足りなかった。

 

才ナ二一をしまくり、女とヤりたかったが、風俗に行く金もないのでヤリ目でメル友掲示板で募集したりして何人かとメールしたが、いざ会うとなると「どうせ会ってもまたコミュ障になって自己表現出来ないんだろうなあ」みたいになったり、また傷付け合って人間関係壊してしまいそうだという恐怖心や、人に気を使いすぎてしまうことへのウンザリ感もあり、自分に自信も無かったので実際に会うことはなかった。

 

例外的に一人だけは音楽の趣味が合ったりして、2022年に「女を殴りたい」とか「痴漢したくてたまらない」みたいなキモいチャットを送りまくってブロックされるまでは関係を持っていたが、結局会うことは一度もなかった。

 

2019年の春に本気で死にたくなったが自殺出来なかったオレはこの世に何かを残すために創作活動を始めたわけだが、冒頭に書いた通り2020年の秋になると恋愛をしたり女を抱きしめたり世ックスをしたくてたまらなくなってしまった。

 

1年半ずっとカップルに嫉妬しながら黙々と創作に打ち込んできて、出かけるのもせいぜい近所の公園やスーパーくらいという禁欲的で抑圧された生活をしてきたがいよいよ耐えられなくなり、創作活動のほうも大した成果を得られずに自暴自棄になってSNSに性的な投稿をしてフォロワーを失ったオレは性欲を発散したくてたまらなくなっていた。

 

そこでオレは20代前半の頃以来まったく使うことのなかった出会い系サイトに手を出した。

 

20代前半だった2000年代前半、出会い系にはサクラがいた。人生経験も浅く、衝動を抑えられないADHDの性質に加えて人の言葉を言葉通り受け取ってしまうアスペルガーの性質も併せ持つオレはまんまとサクラに引っかかり、誰も居ない待ち合わせ場所へ行ったりして騙されていた。童貞を捨てたくてたまらなかったが、その夢を叶えることなく辞めてしまった。

 

久しぶりに手を出した出会い系だが、最近はサクラではなくてデリヘル業者や、メアドやLINE IDなどを収集する業者、メールや通話をするたびに貰えるサイト内のポイントを稼ぐキャッシュバッカーなどがいるらしい。

 

さすがに以前の学習から、露骨で分かりやすいプロフやメールには騙されなくなったが、実際に素人が書いたプロフをそのまんまコピペしてたり、プロフ画像を流用してると素人と見分けが付かず、メアド収集業者に騙されてメアドを送ってしまうことが一度だけあった。

 

その後ネットで業者の手口や見分け方を調べ、以降は騙されることも少なくなった。

 

プロフを検索してメールを送ったり掲示板に書き込んだりしていたが、返信してきたのはほとんど業者か、パパ活や個人風俗(援交)など金銭目的の女だった。

 

ついつい可愛かったり美人なプロフ画像に釣られてしまうオレは、「プロフ画像無し」で絞り込み検索してプロフ画像がない女性にメールを送るという冷静な発想にはなれなかった。(業者ではない素人はプロフ画像の悪用や身バレを恐れて画像を載せてない場合が多い)

 

掲示板もアダルトではなくピュアの方を使うと素人と出会いやすいらしいが、興奮を抑えられないオレはついついアダルトの方ばっかり使っていた。アダルト掲示板には業者か援交目的の女しかほとんどいないのだが学習不足だったオレは無駄にポイントを使いまくってしまった。

 

実際には会う気も勇気も金も無いのに、援交女に冷やかしメールを送ったりもしていた。

 

業者かどうか疑ったり、写メを要求したりなどの駆け引きがめんどくさかったり、そもそもちょっとメールしてすぐに会って世ックスするなんて美味い話も無いよなと思い、出会い系は辞めて、生まれてはじめて風俗に行くことにした。

 

20代の頃、自分に対しても他人に対しても理想が高かった「意識高い系」のオレは、風俗は正しいのか否かみたいなことを気難しく考えたり、映画「タクシードライバー」のデニーロのように、風俗嬢を風俗業から足を洗わせる妄想をしたりしていて、ほんとは風俗に行きたくてたまらないけど入る勇気が無いだけなのに、真面目ぶっていろいろと行かない理由を付けていた。

 

その後一転して意識低い系の引きこもりニートになってからは風俗も立派な仕事だと認めるようになり、風俗行きたくてたまらなかったが、金と勇気がなかった。

 

そして37歳になって「死ぬ前に一度は風俗行ってみたい」と思い、勇気を出して風俗に行くことにした。

 

オレはいつも頭の中だけで考えたり妄想したり理想を求めたりするだけで、実際に行動することがなく、そのおかげで現実と妄想がどんどん乖離していき統合失調症を発症してしまった。過保護育ちだったり、理想とプライドばかり高い引きこもり男性にはそういう人物が多い。そんな習慣を変えようと思っていた。

 

収入は無かったが、コロナの10万給付金が貰えたのでそれを使って風俗に行くことにした。罪悪感はあったが、「借り」ということにした。

 

普通なら風俗に行く際、あらかじめレビューを見たりクーポンを使ったり電話で予約したりするのだが、計画性の無いオレはそういう下調べや準備もせず、予約もしないで出かけた。

 

子供のように純粋で人の言葉を信じやすいオレは、レビューも上の方だけ見て、良いレビューがあったら(単にキャッシュバック目的でレビューを書いてるだけにも関わらず)信じて興奮してしまう。

 

予約に関しては電話が怖かったのもあるし、気分の変調が激しすぎるから予約をしてもいざその時間になると性欲も無くなってる可能性もあり、それを考慮した判断でもあった。

 

2020年のハロウィンの日、自分が誰なのかも分からないまま無計画に風俗街へ出掛けたオレは緊張を和らげる為に抗不安薬と酒を飲み、第一候補の店に入ったがどの嬢も予約でいっぱいだった。またしても計画性の無さが露呈されることとなった。

 

いつもならそのまま家に帰っていたかもしれないが、絶対に死ぬ前に一度は風俗へ行きたかったし、もう10年くらい女の体に触れたことがなく、女に飢えきっていたオレは公園でタバコを吸いながらネットで他の店を調べた。

 

酒を飲んで気分を落ち着かせ、次の店に入り「○○さんは空いてますか?」と聞くと15分くらいで空くと言われ、クーポンを見せたがフリーじゃないと使えないらしくダメだった。フリーで入っても空いてそうだったからいつもながら損をする羽目になった。

 

ネットに書いてある値段より高かったがクレームを言ったりする勇気が無いオレは泣き寝入りをすることになり、世の中へ復讐することを固く誓った。

 

酒と薬が入っていたので待機時間は比較的落ち着いてストレッチをしたり、誰も居なかったので幼児返りしたりしていた。

 

呼ばれて出てきたのはOLスーツを来た、写真とだいぶ違う40歳前後のお姉さんとおばちゃんの中間くらいの、むっちりというかぽっちゃりした女性だった。

 

それなりにセクシーで顔もそんなに悪くなく、何よりおいっぱがデカかったので十分興奮した。少し話をして、結婚して子供がいる人妻だと知った。

 

まだ風俗の仕事にはあんまり慣れてないらしく、人見知り傾向のある人だった。もともとはリードしてもらいたくてリードしてくれそうな嬢を指名したつもりだったが、オレの方からいろいろと指示することになった。

 

とりあえず服を脱がせておいっぱを揉みしだき、千クビをコリコリしたり舐めているとお姉さんは感じはじめて、下のほうもまさぐった。栗が感じやすいらしく、コロナなんてどうでもいいと言わんばかりにキスをしながら栗をいじりまくった。かなり感じてくれていたが(演技っぽくはなかった)、時間内にいかせることは出来なかった。

 

今度は責めてもらうことにし、仰向けになって千クビを舐めてもらった。いわゆるHSPで五感の全てが敏感なオレだが、中でも千クビは非常に敏感で、何百回も千クビ責め系の動画を見ながら千クビをいじりまくってきたが、実際に女性に千クビを舐めてもらうのははじめてだったので気持ち良すぎて感動した。

 

千クビを手でいじりながらフェをしてもらったりしていたがなかなかイケず、才ナ二一ではすぐイケても相手がいる時にはオレは遅漏になってしまうということを改めて知った。

 

残り時間も無くなってきたので、千クビを舐めてもらいながら自分で抜くことにし、足を伸ばしてかなりふんばったりしてようやく発車することが出来た。

 

37歳で生まれて初めて行った風俗はこんな感じでいちおう無事に幕を閉じた。

 

プライドばかり高いむっつりスケベなオレはずっと性悪説的に生きてきて自分にも他人にも理性的であることを強要して生きてきて、風俗にも言い訳を付けて行かなかったが、もっとはやく風俗に行っておけば良かったと思った。

 

店から出て、性欲も萎えたオレは公園でビールを飲みながらタバコを吸い、何のために生きてるのかも分からず自分が誰なのかも分からないまま途方もない孤独感に襲われ、一人虚しくたそがれていた。

 

つづく

©Hiro Kinohara
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