紀伊の音

ADHDクリエイター紀伊原ひろの器用貧乏なブログ

4年前に死にきれずに始めた創作活動の振り返り13 - 愛用ギターを葬った2020年秋

 

パート12

2019年春から1年半かけて(ADHDにしてはかなり忍耐強く)頑張って創作活動をしていたが成果を出せなかったオレのフラストレーションは最高潮に達し、ハタチの時から18年間愛用してきたテレキャスター(ギター)を破壊した。

 

20年近くこれ一本だけで作曲してきた

 

それ以前にもさんざんぶん投げたりドライバーで傷をつけたりして何度も修繕してきたテレだったが、ついに修復不能となり、葬ることとなった。オレの死後、一部だけでも一緒にお墓に入れてもらうように遺言に書いておいた。

 

叩きつけてネジごとボディから外れたネックを使って才ナ二一の真似をして動画を撮り、自虐的にSNSに投稿した。案の定フォロワーを失うこととなった。

 

だが実際に毎日才ナ二一しまくってるくせにSNSでグラサンをかけてスカした感じでギタープレイをし、明るさや色合い(差別防止の為に肌の黄色味を赤くしていた)を調整して見栄を張って自分の綺麗な所だけ見せてることがバカらしくなってきていたオレとしてはむしろ何かがふっきれたような気分にもなった。

 

20代の頃はもっとネット上で汚い言葉を使って暴言を吐いたりSEOなんて全く気にしないかなりぶっ壊れた感じのシュールで面白い文章を書いていてけっこう若い女子にも人気があったが、歳をとって勢いも失い、中傷し合いうことに疲れたり怖くなったり、大切な人を傷付けた罪悪感などによりすっかりしょんぼりしてビクビクしながら引きこもりがちに生きるようになってからは、世間体やSEOを気にしたつまらない文章を書くことが多くなってしまっていた。だから昔の元気だった頃に戻ったような感じがして、フォロワーを失ったとはいえ後悔はしていない。

 

SNSで見栄を張り合っていい所だけ見せ合ったり、社交辞令やお世辞のイイネ、コメントをするのが馬鹿らしくなってしまった。

 

フォロワーを増やしたいが為に日本人にも外国人にも媚びへつらい、「良かったらフォローお願いします🙏🏻」みたいに良い子ぶりっ子をしたり日本のビジネス会話みたいなことをして、らしくない行動をしてしまっていた。

 

「丸くなった」とか「大人になった」と言えば聞こえはいいが、つまらない人間になるくらいなら大人になんてなる必要なかった。昔やんちゃだった人が「僕」なんていう似合もしない一人称使い出したり、定型分みたいなつまらない発言やコメントばかりするようになってしまったのを見ると「昔の尖ってた時のほうが良かった」と残念な気持ちになる。昔みたいなはっちゃけた文章もときどき書くことにしよう。

 

それ以来、このブログにしてもそうだがSNSなどをやる際には「自分が一番のオーディエンス」「自分が見たい / 聴きたい / 読みたいものを作る」「共感してくれる人にだけ共感してもらえればいい」という心得を掲げるようになった。

 

 

唯一所有していたギターを壊してしまった為、新しいのを買う必要があった。無収入だったが、商売道具なのでローンを組んででも早急に手配する必要があった。

 

最初は中古ギターを調べていたが、Amazonで高評価が付いていた新品3万以下の格安ギターを発見し、レビューを見ても「値段以上」「コスパ良し」みたいなレビューが多く、どうせエフェクト掛けるからそれなりの音が出ればいいやと思い、Squier(スクワイア。Fenderの格安ギターブランド)Bacchus(バッカス。日本のブランド)どっちでも良かったが、形と色が好みのギターの在庫があったBacchusにした。高い買い物だったら飽きが来なくて渋くて大人なサンバーストカラーにしてただろうが、もうおっさんだし似合わないかなーと思いつつ水色にした。

 

ギターが届き、さっそく公園で弾きまくった(アパートは楽器禁止)。レビュー通り、値段にしてはまずまずの音だったが、高音がかすれ気味で伸びも悪いのだけ気になった。

 

長年愛用していたテレキャスターは重量があるだけあって、腰のある太いサウンドだったがそれに比べると軽くてストラト寄りのサウンドだった。

 

公園でジャズロック調の即興演奏をiPhoneで録音した。曲名を「水色」と名付けた。下のデモ集アルバムの01:08:59に収録されている。

 

 

つづく

©Hiro Kinohara
著作権について  プライバシーポリシー