紀伊の音

ADHDクリエイター紀伊原ひろの器用貧乏なブログ

私の病気と馬鹿な精神科医による誤診

 

私の症状は複雑であり、精神科でまともに診断された試しがない。

 

私の脳は天気や季節、光、音、匂い、暑さ寒さなどに過剰に反応し、気候によって気分がコロコロと変わったり、物音に過剰にビックリしたりその音や他人の咳、犬の鳴き声などの真似をして大声を上げてしまったりする。カフェインやアルコールなどの依存物質にも反応しやすく依存しやすい。

 

また、良い出来事、悪い出来事にも大げさにに反応してしまい、気分の波が非常に激しい。人や物、企業に対する評価も激変してしまう。

 

何かを考え出はじめたり興味を持つと、頭の中がそのことで夢中になり、今やるべきことに頭を切り替えることができず、何かを計画しても途中で他の事に興味が移り、物事を計画通りに成し遂げることが出来ない。

 

他人の感情にも激しく反応してしまう。他人が怒っていると、自分が怒られているように感じてしまったり、他人の感情が乗り移りやすい。

 

感情だけでなく、性格も相手や状況等に応じてコロコロ変わりやすい。誰でも他人といる時と家族といる時や一人でいる時では性格が変わるが、私の場合はそれが一層激しく、男性的になったり女性的になったり幼児返りしたり大人っぽくなったりとコロコロ変わってしまう。これが私が他人と接したくなく、家に引きこもる一番の原因であるのだが、こんなことは恥ずかしくて医者にも誰にもなかなか話せず、単なるうつ病や不安障害と診断されてきた。

 

他人の人格も乗り移りやすく、よく幼児が大人の真似をすることがあるが、私は成人した現在でも物心つかない幼児のような感覚である。私は他人の人格を借りて物真似をして人と接することがよくあり、そしてその様子をもう一人の私が観察している。

 

このように、私はとにかくありとあらゆる事に過剰に反応したり夢中になったりする。そして、反応する物によって様々な異なる症状となって現れるため、診断名も付け難く、表面的な症状だけを見て誤診される。

 

天気や他人の感情などに反応して気分がコロコロ変わると言えば気分障害や双極性障害と診断され、音などにすぐ気を取られて注意散漫になったり興味関心ごとがコロコロ変わり集中出来ないと言えばADHDと診断される。

 

性格がコロコロ変わったり感情のコントロールが出来なかったり他人に対する評価が一瞬で変わってしまうと言えば境界性パーソナリティ障害と診断されるし、考えごとや妄想にとらわれやすいと言えば統合失調症と診断される。

 

また私は歯医者や映画館の中央席など、じっとしていなくてはいけず逃げ場のない状況になると頭の中が真っ白になり、大声を上げそうになってしまったり、空想の世界に逃亡しようとしてしまったり、虚脱症状や過呼吸、パニック症状が出るのだが、これに関してもパニック障害ともADHDとも解離性障害とも診断され得るのだが、実際には一つの診断名には収められず、全ての疾患が複雑に混ざった症状なのだが、馬鹿な精神科は全体像を見ずに部分的な症状だけを見て一つの病名を付けて誤った薬の処方をし、病気を悪化させる。

 

風邪を引けば様々な症状となって現れるのと同じように、全ての精神疾患は互いに関連し合っているにも関わらず、患者に関節痛を訴えられて風邪の症状ではなく関節や骨そのものの異常と診断するような誤診や馬鹿な精神科医は思いのほか多く、病院をいくつも転々としてきたが、全体像を見れず相手の感情や考えも読めないような馬鹿な医者ばっかりであった。(馬鹿で鈍感な神経をしてないと精神科医などやってられないのだろう特に駅前のクリニックなどはある程度症状が複雑だったり重症な患者には何の役にも立たない。

 

しまいにはこういう精神疾患の仕組みなどを私の方から精神科医に教えたり、「どこも悪くないように見えるけど、どこが悪いの?」という事態になってしまった(人前では普通を装っている患者が多く、そういう風に普通を装うこと自体に悩んでいたりするのに、それを察することが出来ない。薬も自分で調べてその薬を処方するよう頼むようになった。

 

それにもかかわらずケースワーカーなどには精神科医の言う薬をちゃんと飲んだほうがいいなどと言われる。専門家と言えば聞こえは良いが、実際には専門家とはほど遠い馬鹿が多い。むしろ患者のほうが精神病の専門家だったりする。結局のところ、当の本人にしか病気の感覚は分からない。

 

精神医療はまだ発展途上であり、これからは東洋医学のように全体像を見るようにして安易に一つの病名で括らないようにしていく必要があり(そういうアプローチをしている病院もあるが少ない)、薬に頼らないようにし、より柔軟な新しい診断名や診断テストなどが必要である。

©Hiro Kinohara
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