紀伊の音

ADHDアーティスト紀伊原ひろの器用貧乏なブログ

変わり者は「ガリレオ!」と唱えて自信を持つべし

普通じゃない人間は少数派であるがゆえにイジメにあったり規律に従えずに怒られたりして自尊心が低下しがち

 

せっかく生まれ持った独創性や才能も圧倒的に多数な普通の人間や天才だと思い込んでるただの秀才タイプの人間に潰されやすい

 

才能豊かな人間の中には自虐的で破滅的な人物も多い

 

アルコールや麻薬に溺れたりうつ病になったり自傷や自殺をしたりしてしまう

 

オレ自身いろいろと才能はあったし今もあるが、世界屈指の世間体国家で同調圧力の激しい日本の風潮とか、必要以上に普通や規律を強要する秀才・管理職タイプの親に潰されてしまった

 

秀才タイプが嫌いだったり苦手な天才・ギフテッド・ADHDは多いだろう(皮肉なことに規律重視の秀才の中には同じ発達障害であるアスペルガーが多そう)

 

どうしても普通のこと(時間を守る、定型文的な受け答え、その他諸々)が普通に出来ず、コンビニのレジの仕事すらテンパってまともに出来ないオレはすっかり性格が歪んでしまい、心の中に厭世(えんせい)的な世界観を持つタナトス氏の人格が形成されるハメになってしまった(正確にはエロス氏とタナトス氏が共存して常に葛藤してる感じ)

 

いろいろと自分をダメにするような行為に及んできたが、最近オレはふと「ひょっとしてオレってすごいもったいない人物なんじゃないか?いろいろ能力あるのにそんなに自虐的になったり卑屈にならなくていいんじゃないか?」と思った

 

そして逆に普通の人間が何であんなに自分を大事に出来るのか、自信を持てるのか疑問に思った。普通の人間の中にも自虐的で自尊心が低い人間はいっぱいいるが、退屈な人間のくせに自分を無駄に大事にしてる人間も多い。自分と同じような人間がたくさんいる多数派だから自信を持てるんだろうか

 

例えばオレは作曲も演奏も歌もアレンジも全部自分でやってて、こういうのは出来ない人間からすれば凄いことなんだろうし、能力も作品も大事にすべきなんだろうけど、オレは完成した作品も大事にせず宣伝もろくにしないままどうでもよくなってしまい次の作品に取り掛かってしまう。まともに宣伝してないし「#歌ってみた」などの独創性皆無な他人の猿真似ハッシュタグも嫌で付けないから当然誰も聴かないのに「どうせオレなんて」みたいに自虐的になってしまう

 

逆に、普通の人間や秀才型の人間は他人が作った曲を教科書通り演奏して教科書通り「#弾いてみた」のハッシュタグを付けただけのごくありふれたギター動画なんかを大事にしてちゃんと教科書通りSNSで宣伝して稼いでいる。そういうのが不思議で仕方がなかった。何でもっと自虐的にならないんだろうって不思議に思うし、馬鹿じゃねぇのとさえ思う

 

他人の真似事しか出来ない人間が自分を大事にしてるのを見てるうちに、オレ達のような独創的な少数派な人間や変わり者はもっと自分を大事にしちゃっていいんだろうなって思うようになった

 

結局のところ、世界を変えたり世の中のシステムを作っていくのは少数派の変わり者

 

普通の人間や秀才型の人間は、変わり者が作ったルールに従い、変わり者が作ったルールを変わり者に押し付けている。なんとも皮肉で滑稽な話だ

 

普通じゃないがゆえに自尊心が低くて自虐的なオレは普通の多数派な人間や世間体に押し潰されそうになった時、「ガリレオ」という、呪文を唱えることにした

 

地動説を提唱していたガリレオは当時の普通の人間に迫害されていたが、その普通の人間も今から見ればただのマヌケだ

 

だから独創的な変わり者は普通の人間や常識に潰されそうになっても、たった一言「ガリレオ!」と唱えていればいい

 

ガリレオの他にも周囲の理解を得られなかった悲劇の天才はたくさんいるが「ガリレオ」の語感が好きだからこの呪文を習得した

 

好みに応じて「ガレリオ」「レオリガ」みたいにカスタマイズするのもいい

 

では頑張ってください

 

HUNTER×HUNTER 第334話
©Hiro Kinohara
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