紀伊の音

ADHDクリエイター紀伊原ひろの器用貧乏なブログ

ADHDの自分に向いてること、向かないこと

かれこれ40年近くADHDライフを送ってるけど遊びや趣味ならともかく社会生活や職業的には向かないことの方が圧倒的に多かった。そもそも社会自体が無理だから。

遊びとか、ある程度慣れ親しんだ仲間内の会話とかでは人によってはかなり輝けるんだけど。
社会ともなると毛色の違う人間とも関わらなくてはいけないし、仕事も最後まで仕上げなきゃいけなかったりするから欠点ばかり露呈されることになりがち。

学校教育も「個性豊かに育てる」なんて言ってるけど建前で、未だに昭和臭い、出る杭を打つような軍隊みたいな所があるし、「平均主義」っていうのかな?平均点を底上げするような方針なんだよなあ。「一億総中流」みたいな平均主義。人真似が好きだからね日本人は。欧米ではギフテッド教育みたいなカリキュラムもあるけど、世間体が大好きな日本人の親たちは自分の子供が"普通"じゃないことを恥じて、普通にさせようとしたがる。せっかくの才能も潰してしまいがち。

そんな平均主義な学校で教育を受けてきた俺は当然のことながら怒られまくってきたし、体罰も受けたし、問題も起こしたし、すっかりひねくれてしまった。

たまには見る目のある教員や教授も居る。大学の文学のテストの最後の問題が「文学とは何か」っていう自由回答の問題で、他の問題は授業出てなくて全然分からなかったから全部デッカく❌を書いて、最後の問題だけ裏面までびっしりと理系な文体で青二才の若造なりに文学について語りまくって提出したところ、教授に呼び出されて褒められたんだけどあれは社会的にはダメダメなADHDにも長所があることを少し証明した出来事の一つだった。 

他にも、楽器とかデザインとか絵とか、平均以上に得意なことはあるんだけど、職業レベルに達したり、収益を得たりするにはやっぱり相応の努力が必要なんだけど、すぐに飽きちゃったり、ちょっと失敗するだけで自尊心が氷点下になって「俺は何をやってもダメ。何ごとも中途半端なゴミ。」みたいになって投げ出して来た。

それでも普通の人にはない能力や才能があると自負してるし、このまま普通にもなれず、個性も活かせずに犬死にするのが悔しいからここ数年間、試行錯誤しながらいろいろ挑戦してきたんだけど、おかげさまでさすがに自分に向いてることと向かないことをハッキリと悟りました。

単刀直入に言うと、向いてることは「直感が働いてる間にパパッと直感に任せて短期間で仕上げられること」で、向かないことはそれ以外のほとんど全て。っていう感じ。

もうどんだけ失敗を繰り返そうが反省しようが、長期的なこととか、計画とか、ほんと無理なんだなってことを完膚なきまでに悟りましたよ。

それから、「後でやろう」ってのもほとんど無理で、たいていのアイデアはそのままお蔵入りしてしまう。ただし例外もあって、忘れた頃に古いアイデアに対する情熱が再燃したり、新しいアイデアと古いアイデアを融合させたりして返り咲くなんてこともある。

あとは何かを始める時に尻が重くてなかなかやる気が起きない場合、自分を叱咤して無理矢理集中させてとりあえず取っ掛かることによって上手くいく時と、どんだけ無理矢理集中させようと自分を叱咤激励しても、どうしても集中出来ない、やる気が起きないって時の判別が出来てきた。

どうしても無理、やる気が起きないって時には、思い切って作業を辞めて、外に出かけて散歩したりしてリフレッシュしてる。ただこれは在宅フリーランサーだからこそ出来るわけで、普通の仕事だったら仕事自体やめちゃったり、居眠りしたりサボったりして怒られてただろう。だからほんと、一般社会無理なんですよ。勘弁してくらさい。

今書いてるこの記事も、思いつくままに書いてる。「明日でいいや」とも思ったけど、それだと絶対にもう気分変わっちゃってやる気起きないから、強引に書き始めて、今回はこうやってちゃんと集中して長めの文書けてる。

おれは作曲とか音楽制作もしてるんだけど、作曲自体はギターを手に取って一瞬で書き上げられるんだけど、その曲をいざ綺麗に録音して編集していこうとなるとかなりの持久力が必要で、場合によっては1曲だけで1ヶ月以上もかかってしまうので、そういうのは向かないってことを悟った。だから今後は編集物ではなくて即興動画とか、弾き語りをメインでやることにした。

他にもいろいろ試した結果、ロゴデザインの仕事はかなり向いてるなって思った。ロゴは絵画と違ってシンプルな物だから半日くらいで完成させられるし、俺はADHDの注意欠陥とフラッシュバック機能を使って、頭の中にあるモチーフとモチーフを組み合わせるのが得意なのでロゴデザインは非常に向いていることが発覚した。

あとは文筆系では長編小説とか長期連載とかはまず不可能なので、短くて一気に書き上げられるような散文とか、ポエムとかが向いてるってことも理解した。

こんな感じで、ほとんど向かないことだらけだけどわずかながら向いてることがあるので、ときどき自暴自棄になったり自堕落になる時期を挟みつつ、諦めずに頑張ろうと思う。

それにしてもネットがあってよかった。ネット無かったら発達障害の情報も得られず才能も発揮出来ずにホームレスか犯罪者になって終わってただろう。
©Hiro Kinohara
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